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MAYUに乗って青空市場へ。桐生の梅田地区で移動支援付き買い物&交流イベント

市街地から離れた場所に住む人たちの移動や生活を助ける試みとして、桐生市梅田町の田中商店と低速電動バスMAYU(まゆ)を連携させたイベント「MAYU青空市場」が12月7日、田中商店を中心とする梅田町4丁目で開かれました。田中商店に加え、向かいにある二渡集会所にも協力店舗がテントなどを出し、MAYUに乗って町内から訪れた高齢者らが買い物や飲食を楽しみながら交流を深めました。

▽田中商店などで開かれた「MAYU青空市場」

MAYU青空市場

梅田地区には食料品や日用品を購入できるスーパー、コンビニなどがあまりなく、市街地近くまで買い物に出かける人も多いですが、一方で、今後は自家用車による移動が難しくなる高齢者の増加も予測されています。こうした課題に対し、今年の夏に田中商店がオープンしたことで、この地域の「最寄りのお店までの距離」は大きく縮まりました。今回はさらに、お店までの比較的近距離の移動を支援することで外出の後押しと手助けをしようと、MAYUによる送迎と組み合わせたイベントが企画されました。

▽梅田湖にかかる橋を渡るMAYU

梅田湖にかかる橋を渡るMAYU

MAYUは田中商店の南西にある長泉寺から北東の桐生川ダム付近までのルートを4往復しました。また、それとは別に、梅田湖の東側にある皆沢八幡宮と田中商店との間を2往復しました。皆沢地区は栃木県境に近い山間部にあり、十数世帯が住んでいます(皆沢地区についてはこちらの記事もご参照ください。https://hatanone.com/archives/524)。こうした住む人が少ない地域の公共交通をどのようにして維持するかは大きな課題ですが、今回の試みは有効な解決策を探るための第一歩になったように感じます。

▽皆沢地区へ向かう道からの風景(左)と皆沢八幡宮の前を通過するMAYU(右)

山の風景・鳥居とMAYU

田中商店では野菜などの食料品や日用品が売られ、集会所にはパンや和菓子、コーヒー、雑貨類の店舗が並びました。集会所の屋内では地域包括支援センターによる生活相談も実施されました。イベントは午前10時から午後3時まで開かれ、全体で約70人が訪れました(MAYU以外で来た人も含めたアンケート回答数で集計)。

▽田中商店に並ぶ野菜(上)と集会所の出店者(下)

田中商店内観と出店者

このイベントは、公益財団法人日本生命財団の助成を受け、桐生市社会福祉協議会や第14支部社会福祉協議会の次世代モビリティ協議部会などが協力して企画しました。また、桐生高校の生徒もアンケート調査に携わりました。助成の対象となっている事業は「次世代モビリティを用いた地域包括ケアシステムの深化」をテーマとしており、移動と福祉を連携させることで、買い物だけでなく生活全般にわたって、高齢者が住み慣れた地域で豊かに暮らし続けられるモデルの構築を目標としています。

【投稿者:はたのね編集部】桐生を元気にする情報を発信していきます。

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