「密の可視化」社会実験をネット配信で紹介
「密の可視化」をテーマにした桐生市での社会実験を振り返るネット配信番組「Sukiryu×VACAN特番」が2月19日夜、同市本町6丁目の「まちなかテレビ」のスタジオから生配信されました。市民グループ「Sukiryu」の高久保渉代表らメンバー4人と、リモートで参加した株式会社バカンの河野剛進代表が、実験の成果や今後の展開について意見を交わしました。
社会実験は全国初の試みとして昨年7月、新型コロナウイルスに対応した「ウィズコロナ」のまちづくりを目指し、「まち全体の密の可視化」をテーマにして始まりました。バカン社のシステムを使い、店舗や施設の混雑状況を「空」「やや混雑」「満」の3種類の表示でスマホなどに配信する仕組みで、10月までの実験期間中に、災害時の避難所も含めて117カ所に導入しました。
番組では高久保代表と、本町六丁目商店街振興組合理事長の多田和生さん、ふやふや堂の齋藤直己さん、Sukiryu事務局の久保田裕一さんが取り組みを振り返り、活用店舗としてカフェレストラン観覧車のVTRが紹介されました。
システムのさらなる活用アイデアや今後の展開にも話が及び、バカン社から発表されたばかりの「VACAN for投票所」を取り上げたほか、高久保代表からは子どもたちが安心して行ける店や遊べる場所を可視化する新たな活用法の提案がありました。
▽新たな活用法を提案する高久保代表(左)、実験装置を紹介する久保田さん(右)。
河野代表は「新鮮なアイデアをたくさん頂いた。実現に向けた開発力は十分持っているので、今日の意見を社内で共有したい」と話していました。また、配信中に視聴者の意見をリアルタイムで募集し、「全国にも桐生モデルを波及していただきたい」といったコメントが寄せられていました。
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