桐生への感謝を込めて。野球がコンセプトのカフェレストラン『球場』がオープン

2023.02.06地域情報

桐生市の中心商店街、末広通り沿いに新しいお店の明かりが灯りました。その名は「球場」というカフェレストランです。オーナーの阿久澤幸（さき）さんに開業までの経緯や桐生への思いをお伺いしてきました。

▲店舗外観

オーナーの阿久澤幸さん（中央）、右は株式会社ライムの小川優子代表

「球場」が開業したのは昨年12月20日。糸屋ストリートビル1階の空き店舗を改修して新店をオープンさせました。お店を運営するのは幸さんが代表を務める株式会社STEM（ステム）です。2021年に太田市で起業をして、同年6月に伊勢崎市内にカフェ「ヨットマン」をオープン。2022年2月からは株式会社ライムの小川優子代表の協力により、桐生市宮本町の古民家cafeらいむ駐車場にキッチンカーを出店し、桐生に進出しています。桐生市内への常設店開設を目指して同年4月に会社を桐生市に移転し、8月には伊勢崎店を閉店、桐生への出店に備えてきました。幸さんが会社を移してまで桐生市にこだわったのは「桐生への感謝があったから」だそうです。

▲外の張り出し看板には「ヨットマン」の文字が

幸さんのお父さんは、かつて甲子園選抜大会で主砲として活躍し「伝説のスラッガー」と呼ばれた阿久澤毅さん。現在はバスケットボールBリーグ（B1）群馬クレインサンダーズの運営会社社長を務めています。幸さん自身も桐生女子高校出身で、桐生は青春時代を過ごした場所。お店の開業にあたって「桐生の人は野球が好きだから野球をコンセプトにしたらどうか」とのお父さんからのアドバイスもあり「桐生の人に喜んでもらえるお店をつくりたい」と、野球をコンセプトにしたお店にすることを決めたそうです。野球を前面に出したお店ですが「バスケットやサッカーなど、色々なスポーツが好きな方に来てほしい」「部活帰りに気軽に寄ってもらえるようなお店にしたい」と、スポーツをする方や学生を応援する熱い気持ちを語ってくれました。

▲店舗入口

店内は「球場」という名にふさわしく、球場のバックスクリーンを模した壁面が目を引きます。モニターには阿久澤毅さんの現役当時の試合映像や、スコアカードなどが映し出され臨場感を盛り立てていました。また、旧桐生西や旧桐生南を含む桐生市内の高校野球部のユニフォームが展示されている他、桐生出身のプロ野球選手のサイン入りグッズなどのお宝も並び、野球好きにはたまらない空間に仕上がっています。ちなみに、開店に当たっては飲食店経営のノウハウを持つライムの小川優子社長が全面的にプロデュースに協力してくださったそうです。

▲バックスクリーンを模した壁がお店のシンボル

▲市内の高校野球部のユニフォームが並びます

▲桐生市出身で西武ドラフト1位の蛭間拓哉外野手のサイン

メニューは「試合に勝つ」にちなんだ勝つ丼やオムチーズカレーなどのご飯系から、いちごパフェやシナモントースト（アイスのせ）などのスイーツ、ドリンクはカフェメニューからアルコールまで幅広いジャンルを揃えます。ご飯メニューは定食屋さん顔負けの本格的な味わいかつボリューム感もたっぷり。デザートには野球ボール型のグラスを使うなど見た目にも楽しいメニューが揃っています。営業時間は22時までと長く、夜はアルコールもゆっくり楽しめそうです。

▲ご飯メニューも充実

▲オススメのオムチーズカレー

▲夏空ソーダは野球ボール型のグラスで提供

▲シナモントースト（アイスのせ）は圧巻のボリューム

▲アルコールメニューも充実

ちなみに、現在の開店時刻は午前10時ですがモーニングの営業にも挑戦したいという目標があるとのこと。今後ますます充実していきそうな「まちなかの球場」から目が離せませんね。店内は落ち着いたアットホームな雰囲気で、明るいスタッフが迎えてくれる居心地の良いお店です。コーヒー一杯から気軽に利用してみてください。