「桐生武井西工業団地が完売。新工業団地に向け県と調整へ

このほど、桐生市は桐生武井西工業団地の最後の1区画について売買契約を締結し、完売となったことを公表しました。既に同団地に進出している株式会社赤城が隣接地を取得したものです。

武井西工業団地

△北東側より武井西工業団地を望む(手前は日本エアーテックの進出予定地)

桐生武井西工業団地には2018年の分譲開始以来、全体面積約14.44ヘクタール、分譲面積約11.56ヘクタールの敷地に8社が進出。2005年の桐生市・旧新里村・旧黒保根村による1市2村の合併以降では、板橋上赤坂工業団地(2010年分譲開始)に続く工業団地造成となり、それぞれ完売に至りました。桐生市内における産業用地の在庫が完売したことから、群馬県と新工業団地造成に向けた調整が進められていくことが見込まれます。

桐生武井西工業団地の進出企業(業種)は以下の通りです。

株式会社赤城(ゴム製品)
伊藤忠丸紅特殊鋼株式会社(金属製品)
平井産業運輸有限会社(運送)
株式会社稲川(金属製品)
丸全電産ロジステック株式会社(運送)
日本ベアリング桐生株式会社(金属製品)
有限会社桜井工業(金属製品)
日本エアーテック株式会社(空気清浄機器)

武井西工業団地

引用元 https://www.city.kiryu.lg.jp/sangyou/joho/danchi/1011471.html (桐生市役所HP)

【よもやま話】
桐生武井西工業団地の所在地は桐生市新里町小林です。所在地と工業団地の名称が異なる理由としては、既存の武井工業団地(立地企業:株式会社ミツバ)から見て西側に位置するからだと考えられます。その武井工業団地も新里町武井と新里町野にまたがっていること、株式会社ミツバ新里工場の所在地が新里町野であることなどから、より複雑化している印象です。武井工業団地の北側に隣接する武井遺跡公園は、岩宿遺跡の発見者である相澤忠洋氏により発見された旧石器時代の遺跡(武井遺跡)の一部を保存するために、工業団地の造成を免れ整備された公園です。武井遺跡の調査資料は現在の石器研究の基準とされ、考古学史に残る遺跡として高く評価されています。工業団地の片隅ある歴史ロマンに溢れた武井遺跡公園。あまり知名度の高い場所ではありませんが、公園を訪れて旧石器時代に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

△武井遺跡公園

【投稿者:はたのね編集部】桐生を元気にする情報を発信していきます。

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