桐生市のシイタケ種駒が宇宙へ。東北復興を応援。
群馬県桐生市に本社を置く森産業株式会社は「ドクターモリ」の愛称で知られるキノコの種菌・菌床の国内大手企業です。シイタケの人工栽培を世界で初めて確立した、故 森喜作氏によって設立されました。
▽「森産業株式会社 本社」
桐生市が世界に誇る森産業株式会社の技術力は広く知られていますが、ついに森産業のシイタケ種駒が宇宙へと旅立つことに。これは復興庁の助成(東日本大震災発災10年復興発信事業)、文部科学省の後援、そしてJAXA/NASAの協力を得て進められる「東北復興宇宙ミッション」に協力したことによります。今回の取り組みについて報告するため、5月31日(月)に森産業株式会社 経営企画室長の森雄一郎さんと、研究開発部主任の坂口直史さんが荒木恵司桐生市長を表敬訪問しました。
▽「記念品と同等の種駒を掲げる荒木市長、森さん、坂口さん」
この事業は、東日本大震災で被災した地域の自治体から記念品を募り、それを宇宙船にのせて打ち上げ、戻ってきた物品でイベントを行うという企画となっており、復興発信と地域活性化のみならず、市民参加型の新しい宇宙利用の実例としても注目を集めています。森産業株式会社の協力内容としては、岩手県洋野町から特産品であるシイタケの種駒を打ち上げたいとの打診を受け、記念品としての種駒作成に協力。宇宙から帰還した種駒は森産業株式会社で栽培が可能な量になるまで培養した上で、広野町に届けてシイタケ栽培を計画しています。
▽「通常の種駒と、今回開発したミニ種ゴマ、および宇宙に旅立つ記念品(同等品)」
なお、記念品をのせた宇宙船は日本時間の6月4日(金)の未明に、アメリカ フロリダ州のケネディ宇宙センターから国際宇宙ステーションにむけて打ち上げられました。帰還の
予定は7月末となります。東北と桐生と宇宙を繋ぐ復興のシンボルとして、帰還した種駒からシイタケが大きく育ってくれることを期待しましょう。
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