市民自ら動かすモビリティMAYU(ecom8)運転講習会
10月22日、文部科学省「科学技術イノベーションによる地域社会課題解決(DESIGN-i)」の一環として、桐生が誇る電動バスであるMAYU(ecom8)の運転講習会が開催されました。
講師はスローモビリティ活用推進チームのリーダーである(株)桐生再生の登丸貴之さんです。
MAYUは現在、桐生市の委託事業として週末の観光向けに運行されています。営業ナンバーではないことから、乗客から運賃を徴収することはできません。逆に言えば二種免許は必要なく、普通自動車免許で誰でも運転できる車両であり、この特徴を活かした活用方法が期待されています。
具体的な活用事例としては、地域住民自らがドライバーとなり運行するボランティア輸送であったり、車両のレンタルによるイベントへの活用などが挙げられます。
そこで最大のネックとなるのはドライバーです。市民自らが運転するには、時速19kmの低速であることや、8輪の車両独特の操舵感など、MAYU独特の運転技術の習得が必要となります。
そのような観点から開催された今回の運転講習会には公募により市民5名が参加しました。最初はEVのアクセルワークや重いハンドに戸惑った様子も見られましたが、2時間程度の講習会の間に皆さんしっかり感覚を掴んでいたように感じます。
少子高齢化やドライバー不足などにより、地方都市で問題が顕著化する移動手段の確保。スローモビリティを住民自らが運転することで、一つの解決モデルが示せるのではないでしょうか。今後の進展に期待を感じます。
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