桐生にある謎の施設。NITEを知っていますか?
独立行政法人 製品評価技術基盤機構「NITE(ナイト)」をご存知でしょうか。NITEは、経済産業省のもとに設置されている行政執行法人で、生活用品の事故に対する注意喚起の実験映像等がニュース番組で流れているのを目にしたことがある方も多いと思います。そのNITEの4つのセンターの内の一つ「燃焼技術センター」が桐生市堤町に所在しているのです。ちなみに、NITEの各センターの所在地を見ると、桐生市の他は大阪市、名古屋市、千葉県木更津市となっています。内陸部の地方都市である桐生市になぜNITEのセンターがあるのでしょうか。
NITEのHPの沿革によれば「NITEは、戦前の1928年、当時わが国の主な輸出品であった絹織物の品質検査を行う輸出絹織物検査所としてスタートしました」とあります。この輸出絹織物検査所(旧商工省管轄)の歴史を調べると、桐生にも設置されていたことがわかります。場所は永楽町のMEGAドン・キホーテ 桐生店、及び桐生織物会館の場所です。
桐生市は絹織物の一大産地であったことから商工省 輸出絹織物検査所が設置され、その歴史を引き継ぐ形でNITEのセンターが設置されたということです。全国に4か所しかない、日本の製品技術を支える研究施設が桐生市にあることを誇らしく感じます。
赤岩橋の東詰、自動車販売店の隣にひっそりと佇む日本の重要施設。市民の皆様にも広く知っていただきたいですね。
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